還れますよ、土にね

いろいろ手を出すがいろいろダメなアノ人種です。

カメラを、売りました。

 

自分が最低の野郎だってことを改めて感じ、今の想いとせめてもの供養としてここに書きます。

 

本日、某フリマでカメラを売った。

 

枚数こそは撮ってないものの、愛着のあるカメラだった。そいつは僕にとっての初めての「カメラ」であり、僕に撮る楽しみを教えてくれたのはiPhoneカメラではなく、この「カメラ」であった。

 

そんなやつを今日、僕は売った。

理由はよくある、使わなくなってしまったからである。

 

そこまでなら、まだ救われたかもしれない。だけど売ろうと思った決定的決めてが、

「重いから、売って軽いのにしよう」だった。

 

よくそんなことを決め手に出来たな、と今になって思うけど、あの時は今の気持ちを一ミリも考えていなかった。

 

 

「なにか趣味をはじめよう」そう考えた時に、旅行好きの派生としてカメラ撮影をしよう、そんなことを思った。

はじめるなら、一眼レフカメラ以外ないな、そう思って購入した。

当時の選択肢としてデジカメや軽いミラーレスという選択肢だってあったのに、

私は一眼レフを購入した。

金額だって安くはなかった。勿論、カメラ全体でみれば安い方に部類されると思うが、当時の所持金、初心者の買うカメラを考えると十二分にいいカメラで、十二分な値段だった。

でも私にはこいつしかいなかったのだ。

 

ある程度、時間とお金に余裕があった僕は、いろいろなところへ一緒に行った。

汗を吹き出しながら歩いた田舎道、雨から庇いながら走ったアスファルトは今でも覚えているし、大事な思い出である。

 

それから数年。それまで小さな旅行にも連れて行ったカメラは、大きな旅行にしか連れて行かない様になり、段々と「記録用カメラ」となってしまった。

 

さらにそれから、数年、つい最近の話だ。

私は小旅行中、思った。

「カメラが軽ければもって来たのに」

そこから売るという思考に至るまでそう時間はかからなかった。

現に、旅行から1か月も経っていない。

 

今のカメラを売って新しいカメラを買おう。

次は軽いミラーレスかデジカメを持ちあるいて撮影しよう。

 

そんな事を考えると楽しみになっていた。

そう、撮影は楽しいものであると習ったから。

 

こんなのも買ったなと思いながら整理し、出品した。

使用感が多少あったから相場より安めで設定したら、一日も経たず購入された。

カメラ一式を段ボールに詰めた。「今までありがとう」さすがにこの時には昔を思い出していた。

もう売れてしまったし、配達所に持っていこう。 

段ボールを持った。 思ったより軽くて、重い。

ああ、僕はこいつを売ったのか、しかも違うカメラを買うために。

段ボールを持つ資格も、懐かしがる資格も、僕にはない。

 

配達所で手続きが終わった。思ったより簡単で、思ったよりもつらかった。

 

帰りの車であいつを買おうと思った時のことを思い出していた。

 

そして今、新しいカメラを買おうなど一ミリも思わない。思えない。

買い替えるという残酷な考えをしたのは自分なのに、最後にやさしくしたのは何故だろう。許して欲しかったのだと思う。最低だ。

 

簡単に言えば、あいつを僕が使いこなせなかった。くやしい。

これからしばらくはカメラを買わないと思うが、またいつか、多分買うと思う。

使う時まで眠ってもらうのが一番だったと思う。でももうできない。

 

せめてもの償いとして、僕は教えてもらった楽しみを忘れない。

自分勝手なのは自分が一番わかってる、でも、それしかできない。

言ってはいけない言葉だけど僕は言う。言わなければならない。

どうか可愛がられて下さい。